ごきげんよう。すっかり初夏の陽気になりました。というか、暑っ!
先日、勤務先のはす向かいの部長さんが、ご実家のお庭で取れたという「夏みかん」をたくさん下さいました。やったー!ジャムにしよう!
オレンジだけじゃない?!夏みかんの皮もマーマレードに出来るのです。
作り方の概要
- 夏みかんをむいて皮を刻む。
- 皮を湯がいてアク抜きする
- 種を煮出してペクチンを取る
- グラニュー糖の必要量を計算します
- 皮・実・ペクチン・グラニュー糖を混ぜ入れて煮立てる
- 完成
ジャム作りの中では夏みかんの難易度は「中堅」だと思います。
ちょっと手はかかりますけど、ヨーグルトのトッピングに最適な初夏のマーマレードが出来ますので、ぜひやってみてくださいね!
材料(作りやすい量)
- 夏みかん:2〜3個
- グラニュー糖:煮こぼした夏みかんの皮+実の重さの合計の60%の量
*上白糖ではなくグラニュー糖がオススメです。
上白糖(白砂糖)は砂糖の味がするのよ。グラニュー糖なら甘みだけつくのでこちらのほうが使いやすいです。 - レモン汁:少々
道具
- 深型の鍋(茹でこぼしたり、本煮込みする用)
- 小鍋(ペクチン取る用)
- ムッキーちゃん(皮むき器)
ムッキーちゃんとは何か
硬い柑橘の皮をむいたり、内袋にスライドさせるだけで切れ目を入れられたりする、一家に1個はほしい今世紀最大の(?)便利な道具の1つです。
これがないと、夏みかんの皮を剝くのは難儀しますぞ!
夏みかんジャムの作り方
1.夏みかんの皮をむいて皮を刻む。
ムッキーちゃんで、(夏みかんの大きさにもよりますが)放射状に6等分か8等分程度に均一に切り出して皮をむきます。
むいた皮を1mm厚を目指して薄く刻みます。刻んだ皮は水に漬けておきます。(アク抜き第一弾)
皮は湯がくと膨らむので、できるだけ薄く刻みます。固い皮であれば、キュウリのスライサーで削るのも有効です。
刻んだ皮、種、実、薄皮に分けます。
この内、薄皮は捨てます。
2.皮を湯がいてアク抜きする
夏みかんの皮を下茹でします。
生のままですと固くて苦い物体でしかないので、沸騰させたたっぷりの湯で様子を見ながら4〜5分ほど湯がきます。
味見してみて「ちょっと苦いかなー」「ほどほどに柔らかいかなー」くらいでザルに引き上げます。苦みが、砂糖が加わると良い味になるので、苦みはほどよく残します。
3.種を煮出してペクチンを取る
小鍋に少量の湯を沸かして、種を煮出してペクチンを取ります。
数分煮込めばとろみがついてくるので、ザルでこして種を取り除きます。
4.グラニュー糖の必要量を計算します
- 刻んで湯がいて湯を切った皮
- 実(半分くらい使う)
の重さを量ります。その重さの「6割」の量のグラニュー糖を使います。
途中で味見してみて、足りないようなら適宜足します。あまりにも少ないと保存性が悪くなるのと、ペクチン入れても固まりにくいので、グラニュー糖はそこそこ…えげつないほど入れます。
5.皮・実・ペクチン・グラニュー糖を混ぜ入れて煮立てる
深鍋に(ステンレスがベストだが、テフロンでもOK)に、皮と実、ペクチンとグラニュー糖の半量を入れてコンロの火を付けます。(中火)
絶えず、木べらかゴムベラでかき混ぜながら砂糖を溶かし、実を潰して水分を出します。最初はパサパサですがそのうち水分が出てきます。
ふつふつしてきたところで、残りのグラニュー糖を入れます。少し強火にします。
(絶対に焦がさないこと!!!!)
アクが浮かんできますので「アクとりさん」でアクを丁寧に手早くすくい取ります。
アク取りさんとは
岩崎マテリアルのキッチン用品。目が詰まらないアクとりお玉。汁は落ちてアクだけ取れる名品。日々の調理で活躍間違いなし。アク取りお玉なら、これ一択!
ここで一回味見します。甘さが不十分であればこの段階でグラニュー糖を少々足します。アクが無くなって、沸騰音がボコボコからプチプチに変わった瞬間にもう火を止めます。
煮込み時間は10分かかるかかからないか、といったところ。意外と短いでしょ?
ガーーーっと煮立ててパッと止めます。
皮は下茹でしてあるので、わりとあっさりしています。
味見してみて、味がちっとぼやけていたらレモン汁を少々足します。
6.完成
清潔な瓶に詰めて完成です。
瓶がなければ粗熱を取ってからジップロックに詰めてもOK。
平らにして冷凍すれば長期間保存がききます。
まとめ
いかがだったでしょうか。1つ1つの工程はそんなに難しいものではないと思います。(多少の根気は必要ですが💦)
食べ方のオススメは、やっぱりプレーンヨーグルトに乗っけるのが美味しいですよ。トーストにも良いよね。初夏の味!というイメージです。
ジャムの「難易度」の話
ジャムの難易度の話を上の方でしましたが、じゃぁ、初級と上級はどうなんじゃい?と思いませんでした?思ったでしょ!😊
ここ10年間いろんなジャムを作りましたが、個人的に「初級」なのは、ズバリ「イチゴ」だと思います!皮はむかなくていいし、茹でこぼす必要はないし加工がメチャクチャ楽です。
小さな酸っぱい安いイチゴが最適!ヘタ取ったらそのまま煮立てるので手間いらず!
「上級」なのは、「青梅」と「栗」です。
青梅は、一個一個串でヘタを取って→ゆでこぼして→冷まして→種を手で取って→ようやく煮込むという工程が必要です。
栗は、渋皮をむくのが本当に一苦労でして。手にマメが出来るくらい難儀です。出来上がりは、知人に「食べるモンブラン」の異名をいただいたくらい最高なんですけど、下処理が無茶苦茶大変!
で、まぁ、話を戻しますと、夏みかんは皮を刻む労力はありますけど、そんなに大変でもありません(当社比)爽やかな酸味が持ち味のオレンジ色のキレイなジャムが出来ますよ。
さて、次は何を煮ようかな?
ワタシのバイブル。ジャム作りにハマったら、これ一冊あるとすごーく楽しいです!
いろんな果物のジャムやコンポートの作り方が掲載されています。
ワタシは初版本を持ってるー!
ちなみに、残った夏みかんの実は、ゼリーに仕立てると美味しいです。少量の湯で、実とグラニュー糖を煮てゼライスを投入します。粗熱取ったら冷蔵庫で冷やし固めるだけですよ。
1つの夏みかんで2度おいしい!😋
自分でモノをこしらえるのって楽しいね!
それではまた!